〜9月の安全運転のポイント〜

交通事故総合分析センターが発行している「交通統計」を見ると、ここ数年、人身事故で最も多いのは車両同士よによる「追突事故」であり、全体の約3分の1を占めています。「追突事故」を引き起こす大きな要因の一つに「車間距離の不保持」があげられます。そこで、今回は車間距離について考えてみましょう。

 

●道路交通法に定められている「車間距離の保持」において、「直前の車両等が急に停止したときにおいてもこれに追突するのを避けることができるため必要な距離を、これから保たなければならない」ことが定められています。前車が急停止しても追突しない車間距離については、車の速度、路面やタイヤの状態、ドライバーの疲労度などによって変わってきますから、一律に何メートルと決めることはできませんが、その目安となるのが車の停止距離です。停止距離とは、ドライバーが危険を感じてブレーキを踏み、ブレーキが実際に効き始めるまでに走行する距離(空走距離)とブレーキが効き始めてから車が停止するまでの距離(制動距離)を合わせた距離をいいます。

 

●安全な車間距離との目安

安全な車間距離とは、停止距離以上の距離とされています。したがって時速40キロであれば22メートル以上、時速60キロであれば44メートル以上ということになります。一般道路の場合、時速60キロであれば44メートル以上ということになります。

高速道路ではスピードメーターの数字を距離に置き換えて(時速80キロであれば80メートル)それ以上の車間距離をとることが基本とされていますが時速90キロ以上の場合にはスピードメーターの数字では停止距離に達しませんので、その数字よりもさらに長い車間距離をとるようにしましょう。

 

●側方との距離も保持しよう

交通事故を防止するためには、前車との車間距離を保持するだけでなく、歩行者や自転車との側方を通過するときなどに十分な側方距離を保持することも大切です。特に自転車は急にふらつくことがありますから、十分な側方間隔をとっていないと通過時に接触する危険があります。なお、歩行者の道幅が狭いなどにより、歩行者や自転車との間に十分な間隔がとれないときは、徐行して進行しましょう。

 

制作 ㈱インターリスク総研交通リスクマネジメント部交通リスク第一グループ

 

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